大事な靴=シューキーパー必須!!
このシューキーパー、靴好きにはちょっと楽しいアイテムで、そんな靴好きでは無い人には
「本当に必要か???」
なんて思うかもしれないが実は革靴だけでなく出来ればスニーカーにも使っておきたいアイテムなのである。
シューキーパーとは言うなればスーツとハンガーのような関係で、使わなければスーツ同様、形も素材も痛みは早くなる。
シューキーパー無しに保管している靴は、ひどい場合は革がシワシワで老人のような経年劣化を起こしてしまいやすい。
この記事では私なりのシューキーパーの選び方とオススメのシューキーパーについて書いていこう。
ちなみに、ブーツ用のモノや、爪先の細いヨーロピアンシューズに使えるシューキーパーも紹介しているのでぜひ参考にしていただきたい。
キチンと靴の形にあったシューキーパーは持っておくと愛用の靴の寿命はグンと伸びるのである。
目次
シューキーパー選びのポイントは??
私がシューキーパーを選ぶ際に考えておくポイントは
- 素材
- 形や仕様
- 価格(コスパ)
大まかに分けてこれくらい。
ではこの3点それぞれの選び方について簡単に説明しておこう。
シューキーパーの素材は木製が一番。
素材はプラスッチック製などもある、木製の商品が一番良いだろう。
素材に求めるモノは、脱臭と除湿による所が主な役割だ。
特に長期間履かない靴などのを保管する場合に、木製のモノでなければならないといっても良いだろう。
ただしニスなどを塗ってある商品(ココでは紹介しないけど)には注意したい。
理由は、木の表面をニスによってコーティングされてしまっていると吸湿・脱臭の効果をなくしてしまっているからである。
木の種類について
手軽に購入しやすいシューキーパーはシダー製と表記されたモノが最も流通していてそれで問題はない。
ちなみにシダーとは単一種類の木の名前を指す言葉ではなく、針葉樹を指す言葉。
つまりはシダー製と言っても、針葉樹が全て含まれてしまうので、細かくは木の種類によって違いは有る。
このシダーの言葉の概念について書くとデメリットのように聞こえてしまうが、私の場合、ある程度のメーカーのモノを買うことで今まで何のトラブルにあったという事はない。
ちなみにシダー以外にもカエデや、ブナ等の広葉樹も存在するが価格は高くなってしまう。(材料としての分母が違うのでしょうがない)
後にもいうが品質、性能良くコスパが良いのは一般的なシダー製であり、耐久性も十分にある。
よほどの何かトラブルでもなければ半永久的に使えるのでこれで心配はないといえるだろう。
シューキーパーのテンションのかけ方
形は出来るだけ靴にあった形が良いと言ってしまうと身も蓋もないが、高級ラインの革靴になると専用のシューキーパー(内部の形に合わせた木型に近いモノ)が存在する理由はコレに尽きる訳である。
では、そうでないシューキーパーを選ぶ際に最も必要な事は何か!?とすると、ズバリ手持ちの色々な靴達に合わせられる汎用性が最も大切なポイントだ。
ちなみに靴にテンションをかける方法には3つある。
- バネ式
- ネジ式
- 前後スプリング式
おそらくほとんど購入するとしたら前後スプリング式になるのだが、それぞれを簡単に説明していこう
バネ式
このシューキーパーは100均でも見かけるモノ。
この方式はバネの力が前後ではなく靴の爪先と踵を上に反り上がる様にかかってしまう。
長時間この方向に力がかかってしまうと変形の原因となるのでハッキリ言ってオススメしない。
ただしコスパのみの観点で1番いいのはコレかもしれないが・・
ネジ式
ネジ式は前後にシューキーパーの長さを調節出来る。
しかしコレはテンションをかけるというより靴の中に木型を入れるといった感じである。
使い所としては、靴の前後にテンションをかけたくないモノには便利。
マッケイ(コインローファーなどに多い製法)などシンプルな構造の靴などの場合はソールにテンションをかけ続けるのはよろしくないと思うのでネジ式の方が良いと思う。
あとネジ式は他のシューキーパーよりも価格は高めかな??
前後スプリング式
もっとも汎用性が高く、爪先と踵のパーツを繋ぐ信管(チューブ)の中に内蔵したスプリングのおかげで、バネ式の様にへの字に力をかけることもない。
ちなみに、信管(チューブ)が1本にモノと2本のモノが有るが気にする程の機能差は無い。
靴との相性も、サイズ的に前後2cm程度はサイズの変更が行えるモノが多いので使いまわしも良いだろう。
つま先の使用
はっきり言ってそこまで気にしなくても良いことかもしれないが買う前の簡単な予備知識として読んどいてほしい。
形については爪先から、斜めに割れたモノと真っ直ぐ割れたモノがある。
コチラが斜めに割れたモノ
コチラが真っ直ぐに割れたモノ
斜めに割れたシューキーパーの方が足の甲まで支えやすいというメリットとして言われている事もあるが、若干、靴に入れづらい・重くなるというデメリットもある。
また、細かい事だが、斜めに割れたモノは、構造的に側面に段差が生じるので比較的柔らかい革の靴には真っ直ぐに割れたモノよりは不向きかもしれない。
真っ直ぐ割れたシューキーパーは軽量で靴に入れやすいのがメリット。
ただし、デメリットとしてクリームなどを塗り込む際に中央の割れ目が大きいと若干そこの部分が凹んで手入れの際に気になるという事もある。
あと、左右の区別が斜め割れのモノより分かりにくい(簡単な印でもすれば解決するけれど・・)
シューキーパーのコスパ。
やはりコスパは重要な部分。特に靴の所持数が多くなればなるほど所持したいシューキーパーの数も増えていく。
ついでに言えば、冠婚葬祭などの時に履くだけの靴は、シューキーパーを長期間入れっぱなし何て事もある。
もちろん資金が豊富にある場合はコスパ面を考えなくてもいいが、長期間寝かしておく靴の為に出来るだけ高価なシューキーパーは何かな・・?って感じがしてしまう。
シューキーパーの価格は高いものだと何万円もしてしまうが、低価格のモノならば木製でも2000円台から購入できる。
つまり安くて性能の良いシューキーパーがあればそれで十分なのだ。
私は頻繁に履く靴やお気に入りの靴の形状に合わせたやや高めのシューキーパーを割当て、しばらく履かない靴や多少靴の値段が安めのモノには2000円〜5000円程のシューキーパー使う感じである。
ただし、安いものは品質やサイズにムラがある場合もあるので注意である。
ネット購入の場合は手間であるが、早めに返品や交換作業を手続きすればほとんどのメーカーが応じてくれるので、あまりにも品質に難が有る場合は返品してもらおう。
持っておいて損なしのオススメのシューキーパーはコレ!!
前置きが長くなってしまったが、私のオススメのシューキーパーを紹介しよう。
おおよその靴に使えてコスパもいいモノだ。
グロッシーシュ アロマティック木製シューキーパー
こちらの商品がオススメなのはコスパ十分な価格もさることながらAMAZONではカカト部分の金具(スタッド)の形状を、取っ手タイプのモノとリングタイプのモノが選べるという所。
何がどう違う?と言われればシューキーパーの出し入れに便利なモノはリングタイプで、クリームの塗布などの手入れに便利なものは取っ手タイプのモノだ。
ちなみにこの商品30日間全額返金保証なのが助かる所である。
使用したい靴に合わなければ遠慮なく返金してもらえる訳である。
素材はレッドシダーと言ってウッドデッキなどにも使われる耐久性の良いもの。
ただし、木材の特徴として色味にばらつきがあり、同じものを購入したとしても同じ色味のモノを購入できるとは言い難い。(まあ使用中は靴の中なので全くきにならないが)
形としてはローファーやスリッポンなどの履き口広めの靴でも、甲の部分をしっかりと支えてくれる。
コロニル アロマティックシダーシュートゥリー
コロニルのシューツリー。
このブランド【コロニル】はドイツで100年以上の歴史を持つレザーケア用品を扱っている老舗ブランドだ。
歴史の長さからわかるように、安定した品質のレザーケア用品を利用客に提供し続けている。
売れ続けるには品質の良さももちろんあるが、こちらのシューキーパーは買い求めやすい価格帯で持っておいて損のないモノである。
形状等なにかに特化している訳ではないが、品質は折り紙付きでとりあえず使いやすく高すぎない価格帯の商品だ。
ちなみにアロマティックシダーとは防虫・消臭効果も高くタンスやクローゼットの内張りに用いられるそうだ。
さらには防虫・消臭効果を活かしてリコーダーの唄口のブロックとしても使用されているそうな。
とりあえずお手持ちの靴全般に使いたいってのを持っておきたい人には無難どころのオススメの一品である。
形別に考える2パターンも紹介しておく
靴の形も千差万別。
できるだけ形に合わせたモノがあるならそちらの方が絶対に良い。
という訳で少し形別にもオススメしていこう。
私が先に紹介したモノで、手持ちの靴をカバーしにくいなって思ったタイプはこの2タイプだ。
- ブーツ系統のくるぶしまで革が存在する靴
- ヨーロピアンシューズなど爪先の細い靴
入らない事もないがより形状保持したいのでこの2タイプは別にシューキーパーを用意した。
紹介するのは2つとも同じブランドでマーケン。
アメリカのシューキーパー専門メーカー。
余談だが社名は、マーク(アメリカ人)とケン(日本人)から着けられているそうな・・・
シューキーパー専門ブランドだけあり天然木でありながら品質は安定していると言っていいだろう。
取り扱っているいシダーは全てアロマティックシダーである。
ブーツ系にはマーケンミレニアムブーツトゥリー 0025AC
くるぶしまで革の有るものには先に紹介したタイプのシューキーパーはやや不向き。
靴とシューキーパーの着脱もしにくいし、なにより支える部分がほんとに足元しか無いからだ。
重量的に少し重くなってしまうがブーツ系にはやはり、くるぶし辺りまで作られているシューキーパーをオススメしたい。
特に私の場合はチャッカブーツをいくつか所持しているので活躍する場が多い。
こちらがブーツ専用のシューキーパー。
カカトパーツにも穴が開けられていてそこの部分の通気性も考えられている事が分かる。
また、前後パーツの切れ込み?も着脱の際に丁度よい塩梅に出来ていると思う。
これといって難点らしい難点はないが、運が悪かったのか左右サイズが微妙に違った事もあった。
天然木なのでしょうがないが、連絡すると返金処理もスムーズに行えた。
とりあえずブーツにはオススメのシューキーパーだ。
ヨーロピアンシューズなど爪先の細めの靴に[マーケン] ディプロマットヨーロピアンシュートゥリー 0010ACV-EURO
普通のシューキーパーでは爪先まで伸ばしきれない靴も存在する。
それでは靴の一番の目につくポイントとも言える爪先が台無しになってしまう。
で、探した結果がコチラのシューキーパーだった。
個人的な意見だが、同じような形で安いものも存在しているが、商品のバランスの良さを考えるとコスパは良いと思える。
心持ちカカトの作りも小さく出来ていて今のところ、このシューキーパーが入らなかった靴はないので満足している。
コスパ最強はコチラ!
私は旅先、出張先などの場合だけはプラスッチック製のモノをしようしている。
十分と言えるモノでは無いが、価格が安く、軽量で短期間の使用にはオススメできるものだ。
あと、安めのスニーカーなどにも使用している。
まとめ
靴の形を保持するのに、シューキーパーによって内側からテンションをかけておきたい方向は決まっていて、前後方向(爪先から踵にかけて)とワイズ(足の指の付け根の周囲)の横方向だ。
ここに丁度良いテンションをかけらていれば靴のシワも入りにくくソールの変形なども起こさない。
また、この部分がピンッとしていると、シワ伸ばし効果も有り手入れする際もやはり便利なものである。
ブラッシングやクリームも重要なのだが、靴の形の根本を支えながら手入れするという事も大切なのだ。
スペース的に靴の中に入れておけば嵩張るようなモノでもないのでしっかりと用意しておくといいだろう。