紐のない革靴として簡単に脱いだり履いたりしやすく便利な革靴ローファー。
日本ではブレザースタイルに合わせる靴の定番だ。
ファッションのアイテムとしてはもちろんだが、個人的にオススメしたいのは、仕事上で顧客の自宅に上がらしてもらう事の多い営業職の方には特にオススメのビジネス上のアイテムとも言える。
もちろんそんなビジネスシーンだけでなく普段はカジュアルにも使えるアイテムも多くまさに万能選手といった革靴だ。
ちなみに言葉遊びをすれば、ローファー(loafer)とは、英語では「怠け者」の意味。
まぁ、靴紐がなくだらだら怠け者って意味もあるのだろうが、紐のない分サイズ感は他の靴に比べるとシビアかな?
しかし、履き続ければ革全体で足の形を受け止めて馴染みやすいのも特徴とも言える。
足のサイズにまだ変化のある中高生の制服にも多く用いられるのもそうかんがえると納得できる。
さて、そんなローファーは大きく分けて3つの形がある。
今回はそんな3つのローファーと、1つ覚えておきたいタイプのローファーについて書いていこう。
一応オススメのブランドも紹介するので購入時の参考にしていただきたい。
目次
ペニー(コイン)ローファー
ペニーローファーは1950年代のアメリカの大学生たちに流行した靴。
ペニーローファーとい名前の由来は、この甲の部分に1セントコイン(愛称・penny)を挟んでいた事からだそうな。
余談だがコインを挟んでいた理由はいくつか挙げられるが
- ファッション
- お守り(幸運の)
- 公衆電話代
と、諸説ある。
まぁとにかくコインを挟んでいる人を現代で見たことは一度もないのだが・・
ちなみにブレザースタイルでは定番のローファーでコチラはビジネスとカジュアルのどちらでも使用可能のでこちらが最も万能なローファーのスタイルといっていいだろう。
で、とりあえずオススメはローファーを作り出したブランドであるG.H.BASSのモノ。
ローファーの世界では定番中の定番のブランドなのでまずは押さえておきたいアイテムである。
さらにG.H,BASSは価格面で買い求めやすいのも非常に良く、下に紹介したアイテムは同ブランドの看板商品のLOGAN(ローガン)というモデルで持っておいて損なしアイテムである。
とりあえず迷ったらコレ!とも言えるローファーだ。
ちなみにマイケルジャクソンも愛用していたG.H,BASS。
名曲「スリラー」のミュージックビデオに登場したのはコチラのWEEJUNS(ウィージャンズ)というモデルでローガンよりも古いモデルだがコチラも名作である。
タッセルローファー
タッセルとはカーテンやマント等に使われる留め具である。
本来タッセルと布の終りの部分に取り付けられる装飾で布や糸で出来たモノである。
そんなタッセルが靴に転用されてレザーで作られた装飾品として付いているものがタッセルローファーである。
先に紹介したペニーローファーよりもややフォーマルな雰囲気がありビジネスシーンとの相性もよく知的なイメージもある。
ちなみに昔は弁護士に愛用者が多いというイメージだ。
まぁ場所が例え法廷でもOKって事だろう。
カジュアル使いにも便利で、足元のタッセルがポイントになりシンプルな服装には合わせやすいので便利である。
で、紹介したいのはタッセルローファーは他のブランドよりもちょっと遊び心を入れてみよう。
それはエアクッションソールを採用し、快適な履き心地のドクターマーチンのモノ。
印象的には若者が履いている事が多いが、履いてみると血気盛んな中年感が出にくくてカジュアル使用にはオススメの一品だ。
ビットローファー
甲の部分にホースビットという乗馬などで使われる馬具の一種ホースビット(ハミ)という金属の装飾があしらわれているのが特徴的なローファー。
レザーに金属の装飾の靴?と一瞬考えてしまうが、デザインの歴史的背景には女性モノのハンドバックからの流れがあるようだ。
諸説あるがGUCCI発祥デザインとの事。
確かに高級感のあるブランドでラインナップされているローファーのイメージである。
使用されるシーンとしてはカジュアルにも使えるが、よりおすすなのはドレッシーなシーンだ。
エレガントさの漂うパーティーなどのにはおすすめのローファーである。(私には行く機会などそうないのだが・・・)
反面カジュアルに使うにはちょっと気を使うアイテムといえるだろう。
あくまで個人的な意見だがカジュアルオンリーで使うにはエレガントなイメージが強くてちょっと違うかな??ていうローファーである。
しかしビジネス使用には足元のビットがスーツのアクセントになり決まりやすい。
価格的に私には購入出来ないGUCCIのモノを紹介しておこう。
キルトタッセルローファー
スコットランドの伝統衣装であるキルトスカートのひだに似ていることからキルティタンと呼ばれるパーツのついたローファー。
現在ではファッションのちょっとしたアクセント的な意味合いが強いが、元々は泥除けとして付けられたパーツだった。
ちょっと分かりづらいかもしれないが先に紹介したタッセルやペニーにキルトパーツがついたものなども存在するのでさっき説明したキルティタンのついたモノの総称がキルトタッセルローファーだと思ってもらっていいだろう。
ちなみにこのパーツは取り外しも可能なモノが多くアレンジが効くのも便利な所である。
とくにジャケパンスタイルを好む人は持っておくと便利だろう。
キルティタン使用の革靴は多いのでコレってアイテムを絞り込むのは難しいが定番なブランドとして先にも紹介したG.H,BASSはアイテムはコチラのLAYTON(レイトン)もオススメのモノである。
最後に・・ローファーで冠婚葬祭には??
一般的には冠婚葬祭には基本的NGと言っていい。
中高生が制服で出席する場合には問題は無いだろうが冠婚葬祭にはチョイスは控えておいた方が無難である。
これはローファー特有の甲の部分にシワの入りやすさのせいからでもあるが、マナーとして冠婚葬祭の場合はどれだけ新品でシワ無しピカピカの靴でも控えておくようにしよう。
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