革靴の馴染みが悪い、そんな経験はないだろうか??
頑張って履き続ければ馴染むだろう?と思って長々と履いてしまうと返品も出来ず、足ばかり痛くなってしまう。
最終的に靴箱で塩漬けになってしまうなんて事だってありえる。
また、普段革靴を履かない人は、革靴の履きだした時の堅さが嫌だ!なんて人もいるかもしれない。
そんな時に使ってみてもらいたいのがミンクオイルだ。
目次
ミンクオイルとは
あのドラクエにさえミンクのコートとして登場しているくらい有名な高級毛皮に用いれられるミンク。
イタチに似た動物なのだが、そのミンクの油脂を使ったオイルがある。
一応、レザーメンテナンスではメジャーなオイルだが、日常のメンテナンスではあまり使う事はない。
それはなぜかというと普段のメンテンスオイルとしては革への浸透性が良すぎるからだ。
ちなみにあの分厚い野球のグローブのメンテナンスにもよく使われるオイルである。
少し想像してもらうと分かると思うが、野球のグローブの分厚さと一般的な革製品の厚みの違いはかなりある。
あの分厚い革にオイルを浸透させるのだから、やはり浸透力は相当なモノである。
ミンクオイルの性能 デメリットをメリットに!!
革への浸透力が強すぎるミンクオイルを日常的に使うこんなデメリットがある。
- 形が崩れやすくなる
- 油染みになりやすい
- 保湿力も高まりカビの原因になりやすい
しかし、この日常使いではデメリットなトコロを上手く活用すれこんなメリットへと切り替わるのだ。
- 靴ズレなどの原因箇所を柔らかく
- 乾燥で硬くなった革製品を蘇らす
- 足に馴染みの悪い靴を良くする
では一つずつ解説していこう
靴ズレなどの原因箇所を柔らかくする場合
どれだけ頑張っても履いていても靴ズレを起こしてしまう靴があるなら試して欲しいのがコレ。
ただし、靴ズレの箇所だけに塗るので少しは色味にムラが出来てしまうので自己責任で!!
塗り方
必要なスキルとしては指先に少量とって、少しづつ薄く塗っていくという事。
出来れば黒い靴で行ったほがムラは起こりにくく失敗もすくないだろう。
特にブラウン系統などは本当に少しづつ塗っていくようにしよう。
ちなみに、少しのムラを消そうと全体に塗ってどうにか色のトーンを合わせようとはしないように。
デメリットでも挙げていた、靴全体のレザーが柔らかくなってしまった場合は形を崩す原因となってしまう。
そして塗り終えたあとの乾拭きも決して忘れないようにしよう。
乾燥で硬くなった革製品を蘇らす
長く放置していた革は乾燥と共にしなやかさをなくしていく。
いわゆるゴワゴワした状態ってやつだ。
普段のメンテナンスで使う革用のクリームでもしなやかさが戻らない場合に、ミンクオイルを使う事で十分復活が望める。
さすがにヒビ割れの修復も!!とはいかないが(目立ちにくくはなるかな?)、素材のしなやかさは十分に復活できるので試してもらいたい。
ミンクオイルの浸透力の強さで即効性もあるので本当にオススメ。
塗り方
コチラの方法は全体的に塗ることになるので、まずは塗りたいアイテムの汚れをブラシなど
使ってキレイに除去しよう。
乾いた布などにこちらも少量ずつまんべんなく出来るだけ均等に塗っていく。
塗り残しなどないかを入念にチェックしてから乾拭きで完了だ。
この状態でまだしなやかさがないのならもう一度チャレンジしてみてもいいがやりすぎると通気性が失われるので様子をみながら行うといいだろう
足馴染みの悪い靴を良くする
コチラも乾燥から復活させる方法と一緒でも良いが、少しだけコツがあって馴染みにくい原因を知っておくといい。
歩きにくい場合の原因の多くは、靴でもっとも負荷のかかる箇所であるアウトソール。
この部分が固いと、靴は歩きにくいと感じる事が多い(いわゆる反り癖がない靴)。
おろしたての靴が硬い場合にも使える方法なのっで覚えておいて損はない。
あと、効果が無くムラなどになっても底の部分なので目立ちにくいので、手持ちの靴の馴染みにお困りの方は試してみるといいだろう。
塗り方
先ずはアウトソールの汚れをリムーバーなどで綺麗に落とす。
ミンクオイルを少量づつ爪先から、母指球あたりの体重のかかるあたりまで塗ってやる。
この時、土踏まずのあたりまで塗ってしまうと靴の変形を起こしやすいので注意する事。
オイルの量はソールの質や厚みで変わるのでオススメはやはり少量ずつ。
また、塗り終わりは滑りやすいのでスグに履いて歩くのは注意しよう。
もしこの方法でもまだ、足に馴染まない、歩きにくい、そんな場合は全体に塗るという方法もある(ただしやはり変形の恐れがあるので本当の最終手段だが・・・)が、形は崩れやすくなるので塗ったあとシューキーパー必須である。
まとめ
普段は出番の少ないミンクオイル。
浸透性の良さが売りなのだが、それがそのままデメリットともなるのが厄介なトコロだ。
上手く使うことができればコレほど非常事態に頼りになるオイルもない。
靴などは特に、形を大切にしたいもの。
できるだけシューキーパーを用意して慎重に行うようにしよう。
シューキーパーについてはコチラの記事を参考にどうぞ↓