(2020-01-27更新 初回サイズ交換無料 Dr.Martens専門販売店リンク追加)
ドクターマーチンほど世界中で男女問わずに愛されるブーツもないだろう。
ちなみに私の見たことあるドクターマーチン保持者の最高齢は73歳。
ここまで年齢層が広く愛される靴も珍しい。
特にカジュアル使用のブーツでは他のブランドには無いくらいの老若男女に愛されているイメージがある。
さて、そんなドクターマーチン、デザインの基礎は一緒でも種類は豊富。
ブーツのホール数だけで
- 3ホール
- 6ホール
- 8ホール
- 10ホール
と種類も多く、靴紐を必用としないサイドゴアのモノもある。
さらにはサンダルにローファーに柄の違いまで挙げだしたらキリが無い。
最近では動物性の素材を一切使用していないヴィーガン仕様のまであるのは驚きだ。
さて、そんなドクターマーチンについて少しばかり私の知っていることを書いていこう。
*ちなみに私が所有するのは8ホール。
ソール等の性能面などで大差は無いが、デザイン面で基本的に語っているのは全て8ホールが基準だ。
目次
ドクターマーチンについてあれこれ
ドクターマーチンの靴全体に共通して言える事がいくつかある。
まずは簡単に歴史的な事を書いておく。
クラウス・マーチン博士(医師)により、怪我から回復するまでの間に、柔らかい革と空気を充満させた靴底を用いたブーツとして開発された医療的な目的を元に開発された。
さらに、そのブーツに厚くて弾力性の強いエアクッションソールを採用し、さらにデザイン的には靴底全体を一周する黄色のステッチがデザイン的には特徴的。(中には黄色ステッチ無しのモノもあるが)
また、他のブーツと較べてレザーの柔らかさと、ガラスレザーで手入れ等も比較的に手がかからないのも特徴。
ドクターマーチンの代表モデルは8ホール1460
すで他のブーツとは違いファッションアイテムとして、他のブーツとは違い、ドクターマーチンという一つのジャンルとして成立してしまった感さえある。
さて、なぜドクターマーチンはオリジナルなジャンルが成立してしまったかというと歴史にあると思う。
1960年4月1日に。ドクターマーチンを代表する8ホールの1460モデルの誕生以来、ドクターマーチンはファッション史に残る功績を残し続けた。
簡単な歴史とブームの事
最初は労働者が愛する靴だったが、やがて労働者階級から若者の反骨精神に変わり、とくにパンクロックシーンとモッズシーンから派生したドクターマーチンのブームは世界中に影響を与えた。
THE・WHOやSex Pistols、数え上げればキリがないほどの反逆の表現者達が愛用していた歴史があり、さらにブーム乗って現在は誰もが履けるカジュアルなレザーシューズに変様していった。
現在では、カジュアル面においては老若男女が履いていてもおかしくないほどのアイテムになったと思う。
ちなみに2017年3月31日までの1年間の売上高は、前年比25%増の約2億9000万ポンド(日本円にして約433億700万円)を突破したそうだ。
まさに世界で売れに売れまくっているのだ。
機能性とファッション性も兼ね備えている
ちなみに、私が現在、最も格好いいと思うドクターマーチンの履き手はが~まるちょば。
黒スーツにドクターマーチン8ホールの理想の着こなしだと思う。
シルエット的に丈の短めのスラックスから、シェイプして細めに足首にフィットする8ホールはアクションのおもしろさを特徴的に伝える手段としてはうってつけだろう。
このシルエットの良さは、脚長効果もあり短足の多い日本人にはぴったりだと思う。(私は特に・・)
この脚長効果も私が3ホールでは得られず、8ホールの良い所だ。
あと、彼らの大きなアクションもしっかり支える機能性の高さはエアクッションソールならではの安心感もある。
知っておきたいドクターマチンの品質の事
正直に言ってしまうと製造のこだわりは、10万円あたりの一流ブランドのものとは違い正直いって荒めな部分も多いかもしれない。
どの原因は、後にも触れるが、現在の生産の拠点はアジア中心。
アジア製の全てが駄目だとは言うつもりは無いが、英国製に比べてしまうと劣っている所もあるのは確かだ。
最近では、再び英国製も作られているが、ビンテージ品のレプリカ的な扱いの商品で価格も高い。
ソールの事
特徴的なラバーソール、正規品のソールを使っての交換が出来ない。
純正ソールの張替えを、日本では一店舗(COBBLER NEXT DOOR)だけ請け負っている所もあるらしいが、マーチンショップですらソール張替えは請け負っていないのが現状だ。
これはちょっと痛い所だが、ビブラム社などのソールを使用しての張替えはしてくれる店舗は多い。
また、ソールのカカトばかり減りやすいという意見もある。
私はまったく感じないが、購入時に最初からシューグー 100 ナチュラルを塗っておくと見た目に違和感もなく減りを抑えられる。
レザーの事
レザーの耐久性が低いと言う意見もあるが、それは米国製や価格の倍以上ほどもするタフなブーツと比べるのはちょっと酷だと思う。
どちらかというとドクターマーチンのブーツはそんなタフ使用するものでもなく、ファッション性を一番に考えた方がいいだろう。
その上での耐久性は普通に良い方だと思う。
何より革製品は持ち主の愛着で耐用年数、見た目に違いが出てくるモノだと思う。
偽物も流通?
この手の噂は多い。
話の出処の、ほとんど並行輸入品。
別に並行輸入品がすべて偽物ではないが、中には偽物も流通しているという話だ。
ちなみにドクターマーチンは権利関係がごちゃごちゃしていている。
詳しく知りたい方はWikipedia(ドクターマーチン)を読んでみると詳しく書いてある。
現状ではタイ、中国、ベトナム、ラオスで公式に製造されたモノがほとんどで何を持って本物なのかネット上の検索では真実にはなかなか辿りつけないと思う。
あと、それらの国で作られているからといって決して偽物というわけではない。
日本の正規店の店主が本物、偽物の区別の仕方を提示した事もあるようだが、それは正規店が降ろした商品ではないという事のようだ。
国によって仕様が変わること、そして違ったタイプのドクターマーチン輸入されて販売される事で偽物、本物の情報が入り乱れてしまったようだ。
似たような話が大昔にコンバースでも起こったが、コチラは裁判沙汰にまで発展してしまった。
日本の正規輸入販売店にしてみたら、個人輸入で仕入れたモノが日本で安く販売されてしまえば商売としては痛いだろう。
もちろん明確な偽物も販売されてしまっている事も危惧しての事だろうから正規輸入販売店の言い分も分からんでもない。
ちなみに某アジア圏のすっごい広い国を旅した時には黄色いステッチのあるよくドクターマーチンによく似た革靴が大量販売されていた。
しかし、タグなどは違うモノであくまでドクターマーチン風だったが・・
間違いなく正規品を買うのなら・・・
コチラは楽天にある公式ショップのモノ。
トラブルを避けるならば公式実店舗での購入かこのような公式ネットショップで買うことが望ましい。
コチラから購入しておけば間違いない正規品である。
もしも、英国製を手に入れたいのなら、現在は中古のモノ以外はアジア製のモノよりも割高価格で購入するしかない。
しかし、価格分の作りの良さは有るようだ。
コチラは製造過程だが丁寧にイギリスの職人達が作り込んでいる事が分かる動画。
また色合いもチェリーレッドを置いて比較してみると、アジア版で作られたマーチンと微妙に色合いも違い、ガラスレザーの具合もアジア版よりも高級感があるようだ。
こちらは楽天の公式販売サイトの英国製の商品↓
価格はやはり高くなるが、それを払う価値は十分にあるのだと思う。
サイズ感について
先程も述べた通り生産国がバラバラでサイズ感に統一感にかけると噂がある。
このサイズ感はアッパーの作り(木型による)の締め付けも違うとなると一概には言えない。
一応、公式サイトにあるサイズガイドの画像を貼っておくので参考にして欲しい。
公式サイトでは生産国の違うモデルでもサイズの表記は一緒だ。
あくまでも、個人的な意見だが、心配ならば大きめを買うことをオススメする。
理由は、世間的には若干サイズが小さいという意見が多いからだ。
できればジャストフィットが望ましいが、昔のパンクス達などのシルエットでは少し大きめの靴を履いてる。
まぁ見た目にも大きめを履いている方がしっくり来るという事だ。
また、購入後のフィット感の微妙な調節をしたいのならオススメはインソール。
ドクターマーチンより公式に販売されたモノが販売されている。
こちらも、他のインソールより、脱いだ時にチラリと見えるロゴデザインなどが嬉しい所。
もちろん履き心地も計算されているし、ブーツの形にもフィットしている。
ちなみに割とラフな保管をされがちなドクターマーチンだが、やはりシューキーパーは使ってもらいたい。
使用されるスムースレザーは変形しやすく思ったとおりのシワが入りにくいモノだ。
出来るだけ履いた跡はシューキーパーを突っ込んでおきたいモノである。
ブーツ用のものなら甲の部分も支えやすく作られており型崩れしにくいのでオススメである。
コチラはそんなおすすめのシューキーパーについて書いた記事。
よろしければどうぞ!
まとめ
さて、長年愛されるドクターマーチンについて書いてきたが、簡単にそれらしいオシャレ感が出来てしまうのがドクターマーチンのスゴイところである。
昔に比べればコーデの幅も広がっていて、いわゆる可愛い系のファッションにも外せないアイテムだ。
街にパンクスは減ってしまった感もあるがドクターマーチンは昔と変わらずに街で見かける事が多い。
各人が自由な履き方を楽しめるのも売れ続ける理由だろう。
どんな格好をするにせよ、一足持っておくとやっぱり便利なブーツというわけである。
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