最近?でもないか・・何かとパンツの股上は少しづつ深くなっていってる。
まぁトレンドである。
ファッション界のクラッシク回帰の流れは職場のスーツにまで来ているのである。
で、こうなってくると少しづつ流行りだすのはブレイシーズ(サスペンダー)だと思っている。
ちなみに日本人に耳馴染みの良いサスペンダーというのはアメリカでの呼称。
発祥のイギリスではブレイシーズ(braces)の名で呼ばれている。
この記事では以下、英国風のブレイシーズで記していこう。
このブレイシーズの歴史は200年以上と大変古いのだが現在でもパンツはフォーマルの場合はブレイシーズで吊るモノとされている。
で、ブレイシーズの形は基本的に4種類存在して
- Y型
- X型
- H型
- ショルダーホルスター型
が有る。
一般的に使用される事が一番多いのはY型、ちらほらとX型だろう。
まずはコレ!という1本は取り外しも楽なY型をオススメしたい。
個人的な意見だが、最初の一本を選ぶという目線ならY型が一番である。
理由は男性の場合はトイレ(小)での取り外しを考えるとY型は後ろの留め具1つを外せば用を足しやすのである。
目次
まずは基本!ブレイシーズは3ピースでのアイテム
ブレイシーズは基本的には見せないアイテム。
別に下着のようなモノではないのだが、基本的に見えても良いのはブレイク中などOFFの場合だ。
それ以外は3ピースのベストの中に隠れているアイテムという訳である。
ベルト使用時に3ピースを切るとベストを着るとバックルの部分でベストの形が崩れてしまったなんて事はないだろうか??
もちろんバックルの大きさにもよるのだがブレイシーズならそうゆう事は起こらないのである。
でもお洒落は色々
ブレイシーズの価値はスーツ着用時はそんな感じではあるが、反面にカジュアル仕様でオシャレアイテムとしてあえてブレイシーズを見せて使うのが格好いいのである。
デニムにTシャツのアクセントとしても良いし、ポロシャツ着用時にシンプルになり過ぎてしまった時などと使い方は色々である。
特に最近のクラシック回帰の流れの中では使える一つのアイテムとなりつつある。
しかし、単純にいつものパンツに装着するよりもブレイシーズの本質的な役目を知っておくと着こなしも変わってくるのである。
それではちょっと解説しておこう。
男を醸すサスペンダー(ブレイシーズ)
まず先程言ったトレンドになりつつある股上の深いパンツにはファッションとは別に利便性が有り動きやすさがある。
かなり極端な例だが鳶職の方の履いているニッカポッカ。
あれなどは股上の深さとズボンの深さで足周りの可動域を大きくしているのである。
職人ほどの動きを求められないにせよ股上深めのスーツにはそのような可動性が備わっているのだ。
まぁ余裕があるといえばそれだけの事なのだが、スーツの場合はこの余裕というのは難点がある訳である。
それはシルエットが整いにくい
パリッと決めたいスーツ姿の時はどうしてもパンツにおかしなシワが入るは避けたい。
特にベルトは股上が深くなるとパンツを履く高さという面では調節しづらいモノである。
反対に股上(ローライズ)は浅ければパンツそのものに高さの調節が少なくなるためズボンの高さ位置はおのずと決まってくるからベルトで十分ともいえる。
この腰の高さの調節においてはブレイシーズの方が圧倒的に優れている訳である。
ブレイシーズをつけるメリット
1 シルエットがきれいに見える
ちなみにスーツの型崩れしにくく保管する方法は折ったりする事なく裾部分を上にして吊るす事である。
つまりパンツを吊るすというのはそれだけシワが入りづらいという事。
特に太めのテーパードパンツの場合はシルエットが崩れにくく、パンツのセンターのライン(センタークリース)を保つという点はベルト使用時よりも圧倒的に優れている(実は体型も誤魔化しやすい)
また股上の深めパンツのタック部分も吊るすことで変に撚れたりしにくい。
シルエットの綺麗さで足長に見える効果も有り。
2 腰または裾の調整が容易になる
高さの調節が出来るので裾(ブレイク部分)の微調整が出来るのは大変便利な所である。
靴やソックス等でちょっとだけ見せ方を変えたりとしたお洒落もしやすいのである。
この利点はカジュアルの時に色々な靴に合わせやすいので特に有効だ。
3 ウエストの締め付けがない
これは地味に嬉しいポイントである。
ウエストに余裕のあるパンツでも上手く吊るせばブレイシーズなら履けてしまう。
だからと言ってブカブカのズボンで良いというわけではないがウエストに余裕のあるパンツを買っておけるというのは体型の変化の多い人や、中年男性には良いポイントの一つとも言えるだろう。
ブレイシーズを買うならば知っておきたいこと
ブレイシーズの装着するアイテムには二種類がある。
それはサスペンドタイプ(クリップで生地を挟む金属製のタイプ)とボタンタイプ(ボタンをかけるレザーエンドタイプ)。
歴史的にはボタンタイプの方が古いものモノなのだと思うのだが、使いやすのは履くパンツを選ばないサスペンドタイプだろう。
この両タイプ、一つ買えば簡単に変えられるモノもあるし、一つのタイプしか使えない場合もある。
一つしか無いものでも違うタイプに変更してもらえるサービスのある店舗もあるので気になる場合は検討してみよう。
またスラックスにブレイシーズ用のボタンが付いているモノはほとんど見かけないが、ボタンタイプのブレイシーズを購入するとパンツに装着すつためのパンツに付けるボタンもセットになっている事がほとんどである。
上品に見えやすいのはレザーエンドのボタンタイプで、スーツスタイルに使うならコチラの方がオススメだ。
カジュアル時ならサスペンドタイプで構わないと思うし付けられるパンツを選ばないので便利だ。
ブレイシーズ買うなら絶対に外せないブランド ALBERT THURSTON (アルバートサースト)
なんとブレイシーズ専門のブランドでアルバートサーストンというブランドが英国には存在している。
歴史は長く1820年にロンドンで創業し今でも熟練の職人達が昔からクオリティを変えることなくブレイシーズを作り続けている。
デザインも時代ごとに新しいデザインも存在するのだが、基本的なモノは変わっていない。
とりあえず一本目のブレイシーズを買うならばオススメのブランドである。
また価格も200年の伝統を受け継いでいて、使う人には常用するアイテムの割に高くはないのも嬉しいアイテムである。
ちなみに紹介した商品はいたって基本的な形、カラーはブラック、ベルトの太さと最もノーマルなアイテムだ。
留め具もサスペンドとレザーエンドと両タイプ選べて初めて購入するのなら最も凡庸性が高くていいだろう。
まとめ
ベルトの方が装着には便利かもしれないが動きやすさにはブレイシーズの方に部が有ると言っていい。
社交ダンスの男性がビシッと決めていてもあれだけ動き回れる理由は案外ブレイシーズにあるのかもしれない。
まぁ普段の仕事中に、スーツ姿であれだけ動く事は無いと思うがやはり便利なモノである。